逆転裁判
□恋は盲目
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“恋は盲目”ってよく言うし、
客観的に考えてみれば分かるんだけど…
私は世間の警告が聞こえないようにと耳を塞いだ
「…嘘、よ」
あんなに綺麗に微笑む人を他に知らないし、
いつも自分の事より私の事を心配してくれて、
私の嫌がる事なんて絶対にしなかったし…
「ねぇ、霧人さん…」
間違えだと言って
これは…そう、悪夢なんだと…
「霧人さん」
いつものように綺麗に微笑んで…
『恋は盲目』
ガラス越しにキスをした
ヒンヤリと冷たい感触に、
私は現実に引きずり戻された
End