テニスの王子様

□同じ空の下
1ページ/1ページ



『会いたい』


と思えば思うほどブン太との距離が離れてる気がする…


遠距離恋愛の80%はダメになっちゃうってよく聞くけど、私たちは遠距離恋愛になってから今年で3年目だ。


我ながらよく続いたと思う。


ブン太は言ったよね。



『会いたいって思ったら空を見上げろぃ!だって空は繋がってるだろ?二人とも同じ空の下にいんだからさっ!!』


って…



最初は、なんてキザな台詞を言ってるんだろうって思ったけど、今では私の支えになってたりする。


だから私は今日も空を見上げるんだ。



いつかブン太に会えた時のことを想像しながら…







「空ばっか見てんと転ぶぞ〜!」

「えっ!?」


注意を受けたばっかりなのに私は足元にあった石につまずき転んでしまった。



「痛っ…」

「言うそばから転んでどーすんだよっ!」


ケラケラと笑う、私の会いたかった人。



「お、お帰りっ!!」

「ん、ただいま。…ほら、」



私は差し出された手をとり立ち上がると思い切り抱きついた。



「会いたかった…」



ブン太は幼い子供をあやすように「よーしよしぃ」と言いながら私の頭を撫でる。




嗚呼、やっと会えた…。



End

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ