テニプリ

□ねぇ、染まって。
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無垢で穢れを知らない君は、抱きしめただけで顔を真っ赤にし、口付けは触れる程度のものまでしか知らない。



君を色で表すなら、真っ白。




「紅葉、綺麗だね!」

「そうだね」




緑色だった紅葉が紅くなってゆくのを見て、綺麗だと微笑む君。


うっとりと視線を紅葉へと注ぐ君を見ていたら、後ろから抱き締めたくなった。


ぎゅっと抱き締めれば、小さく「きゃっ」と悲鳴をあげる君。




「どうしたの?」

「ん?いや、ただ…」




こうやって抱き締めたら、君が俺色に染まる気がして…。




「…ただ、抱き締めたくなっただけだよ」

「ふぅん…そっか」

「うん、そう」





『 ねぇ、染まって。 』





何色かで君を染める事が出来るなら、



心も身体も何もかも、



君の全てを俺色に…。





End

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