VitaminX,Z
□私の青春!
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「あっ!」
聖帝際だからって頑張って高いヒールを履いた私は、バランスを崩してしまった。
このままだと転んでしまう!
怖くて目を瞑ると、誰かに抱き締められた。
「おい、大丈夫か?」
「えっ…」
「浮かれる気持ちも分かるが、きちんと前を見て歩け!」
「は、はいっ。ありがとう、方丈くん」
「あぁ」
ふわりと笑うと、方丈くんは生徒会の人達がいる方へ向かってしまった。
「…かっこいい」
普段は校則、校則って煩いし、classZの事を貶すし、嫌な奴だと思ってたけど…
助けてくれたからかな、それとも見慣れないタキシードのせいかな、もしかしたら方丈くんが言う通り、私が浮かれていたからかな…
「どうしよう、ドキドキしてる…」
『 私の青春! 』
遅いけど、今から始まった私の恋。
あと3ヶ月間、精一杯恋をしようっ!
End