しおん2

□水鏡(みずかがみ)
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水面に映る月明かり


そっと舐めてみるけれど


ただただ静かに揺れるだけ




決して届く事のない祈り


月の光が教えてくれた


水面に映るその光は

虚しく揺れるだけだから








届かないと知りながらも

月明かりだけは知っていた


届かせようと唄い続ける

狼の嘆きのその声を


―――

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