メイン 短編
□叶えてバレンタイン
2ページ/12ページ
『違いますって!あのヤローに誰がチョコ渡すかィ!俺、バレンタインに近藤さんに渡したいんでさ!』
誰が渡すかって、そりゃあもうたくさんの女子生徒がバレンタインデーは土方目当てに教室に来ているが。
それに比べて近藤さんは中々モテず…
あの女からはもらうんだろうか?
考えると心が痛む。
みんな近藤さんの魅力に気づかない。
そうホッとしていたのに…
あの女はあれはあれで分かっているはずだ。
去年だって、ダークマターを最後には渡していたのを見た。
まあ、世話になっている銀八に渡そうとしたら断られたから、捨てるよりはってことらしいが。
一昨年は近藤さんの逆チョコを受け取りやがった…。
まあ俺ももらえたけどねィ!
…でも俺のはハート型じゃなかった。