メイン 短編
□でも…好きでした
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『大ニュース!!』
『なんてことでしょう…!?』
『世も末ね』
あーだりい。
昨日飲みすぎたか?昨日居酒屋のオヤジにいつも世話になってるから…とタダ酒してもらえることになって…長谷川さんにバッタリ会ったから誘って…飲み明かして…
あれ?ここどこだ。
ああ居酒屋の裏の公園か。俺飲み終わった後からここで寝てたんだな…チクショー頭痛え。
『水、水…』
あ自動販売機ある。よし…
立ち上がり歩き出した途端、昨日共に飲み明かしたはずの男の声が。
『銀さん!』
『あ?長谷川さん俺置いてどこに帰ってたん…』
『いいからコレ見ろォオ!!』
ばん!と目の前に突きつけられたのは
新聞。
『えー何々?【花野アナ結婚か!?】悪いな。オレ結野アナのファンだから』
『違う!こっちだよ!』
長谷川さんが新聞の下側を指差した。
『あ〜?この写真あのニコチン野郎じゃねえの。朝から嫌なもん見せ、』
『違え!よく見て!』
よく見てって…
ん?
これ土方くんだよな、真撰組の。
一緒に写っているのは総一郎くんだよな。
『今江戸中大騒ぎなんだよ。』
新聞に取り上げられたツーショット写真。
それは土方くんと沖田くんの
キスショットだった。