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□残念ながらべた惚れ
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ドッカーン!

今日も真選組一番体長は元気いっぱいらしい。

俺が報告書をだしに副長室へ向かっていたら…焼けた臭い。
火薬みたいな。
そう、今日も副長に隊長のバズーカが飛んでいく。

『けほっ…!』
『ちっ、生きてやがったかィ。あ、おはよザキ』
『おはようございます…』

副長は咳こんでるし沖田隊長は反省の色ナシ。

本当に…
沖田さんは黙っていればめちゃくちゃ可愛いんだけどな。

副長がなんだか可哀想だ…

いや、可哀想ではないんだった。

沖田隊長が出ていった副長室に二人きり。
副長はどうにかバズーカから避けられたらしく怪我していないみたいだ。
…改めて思う。
ムカつくくらい男前。



でも俺は知っている。

『ったく…荒らしやがって。』
『毎日大変ですね』
『可愛いだろ?』

この上司はバカなのだ。
『本当、オテンバで困るぜ』

いや…オテンバの域じゃねーだろ!
自室をここまで荒らされてオテンバで片付けられるのがおかしいだろ!

…とは言えず。

『昼はあんなんだけどよ。夜眠れなくなると俺のとこ来るんだぜ。あの総悟はやべえよ。可愛いどころじゃねえよ。…まあ、俺以外に見せねえがな。』

ムカつくー!!
何だそのどや顔!
なんで朝から上司のノロケ聞かされなきゃいけないんだ!

…確かに沖田隊長は可愛いけれども。

『何話てんでィ』
『ぎゃ!?』
『今戻ってきたんでィ。』

副長もいきなり隊長が来て驚いたんじゃ、と見ると。

まるでさっきノロケてた男とは思えないぐらい
デキる男の姿…

副長め!
沖田隊長が来たからすぐにカッコつけて!


俺はため息をつき報告書を置いて自室へ向かった。


どんだけ沖田隊長の前でカッコよくいたいんだ!
どんだけ沖田隊長が好きなんだよ!


本っ当っに!!!

アンタ、沖田隊長にベタ惚れだな!

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