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腕を抱いて
寒空を見上げたら
星の数がへっているコトに気づいた


只々想うままに走ってたあの頃のあたしは
零れそうな星空と銀世界の中
ハダシのままで浮かれてた

心の中に芽生えた感情が
絶えず漏れる吐息が
あまりにも熱すぎたから



今ではからっぽなこの胸の中に
誰の声だかわからない
不平不満が
雪の代わりに積もってく

きっと これは自分の声だと気づいても
きっと あたしは耳を塞いで

インクのきれた躰は大人になって
なにも描けずあたしの時間は止まってる



それでも
冷え切った心の中に
未だなにかの熱を思い出す自分を
滑稽だと笑った


本当は 悲しいハズなのに
変わることのない
この冬の空気を吸い込めば
甘い疼きがあたしのぜんぶを包んで
脳裏に焼き付いた美しい世界が
あの震え上がるようなメロディが
まるで風みたいに流れた



冷めた心もかき抱いて
皮肉まじりに
笑って歩こう


消えいりそうな星を見つめて

そんなふうに思った



           _じじ



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