唱
□10
2ページ/2ページ
私は何も変わらなかった。
僕は何も変わらなかった。
もう一度逢いたくて君に向かって歩き出した。
もう一度伝えたくていつも君を 探してた。
君が似合う場所を見つけたんだ。
君はこの場所を知らないのに。
緑のスニーカーを履いてる君。
緑のマフラーに巻かれてる君。
苦めのコーヒーを両手で暖める君。
甘めのコーヒーに両手が暖まる君。
それを見た街の木が降り積もった雪を落として気付かせてくれた。
それを見た街の木は降り積もっ た雪を落として時間を止めた。
小さな声を届けてくれたんだよ。
小さな声が聞こえたんだよ。
私は君を知ってる。変わらない。
僕は君を知ってる。変わらない。
二人のすべては
二人だったんだ。
□