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 「この前はどうもって声かけた」

緊張した。怖かった。

 「逆にどうも。って言ってくれたんだよ。でも2人共なんか言葉と声のトーンがおかしくて少し笑ってた」

 「私照れてるなそれ」

そう言いながら照れてる。

 「アイス何食べてた?」

 「メロン」

 「そうなんだ」

 「しょうがなくだったけどね」

 「ん?」

 「最初ブルーベリー頼んだら売り切れって言われてメロンにしたみたい」

 「本当に?」

 「うん。何で?」

 「そうゆう事はやっぱり体で覚えてるんだと思って」

 「今の私もブルーベリー好きなんだ」
俺も最初ブルーベリーを頼んで売り切れだったからメロンを頼んだ。

ブルーベリーのアイスが好き。って話で盛り上がって話しをしながら歩いた。

その時メロンアイス越しに愛子さんの笑顔を見た。

笑顔を知った。初めて笑顔を見た気持ちだった。
なんていうか、これが本当の笑顔なんだと思った。

 「笑顔がかわいかった」

 「え??」

 「あっ」

余計な事言ってしまった。というか口から出てしまった感じだ。

 「ハハ。遊び慣れてるね〜」

ほらこの笑顔。

 「でね」

 「その後みんなと合流して、遊園地を出てファミレスに行った」

このまま別れたら次いつ会えるかわからない。
なんとか電話番号を交換しなきゃと思ってた。

 「ありふれた会話しながら時間がたって普通に解散した」

結局、電話番号も聞けずに解散になってしまって、開き直って思いっきり笑顔で手をふって別れた。


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