ネギま短編
□本音
1ページ/10ページ
ある土曜日、占い研究会はちょっとしたイベントがあったため部員は部室に集まっていた。
机の上に並べられたカード。
それをじっと見つめる占い研究会部長の木乃香がいた。
カードを見ては「う〜ん。」としか言っていなかった。
「先輩、それってタロット占いですか。」
「へっ。」
不意に後輩が話しをかけて来たため、声が裏返ってしまった。
「そうや、タロット占いもやってみようかなと思って。」
あちゃー、全く周り見えとらんかったわ。
「あれ、部長。それって相性占いですよね。」
別の後輩が二人のやり取りが気になり、話しをかけて来た。
「よー、分かったな。」
「私、タロット占い好きなんですよ。」
「そうだ、先輩。誰との相性を占っていたんですか。」
ウチとの相性を占った人。
その人の事を考えたら、顔が少し熱くなり自然に顔に微笑みが溢れた。
「あれ、部長。顔赤くなっていますよ。」
あかん、顔にでてもうた。
木乃香は顔の火照りを静めようとしたが、静めようとする程一人の顔が頭に浮かび余計顔を火照らせる。