ボツ小説
□あなたを守ろうと決めた時 序章
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君に会ったのは、今日みたいな真っ赤な満月の日。
見ず知らずのウチに「あげる。」と差し出された手には、ピアスとネックレス。
ウチは断る事も出来ず、受け取った。
その二つはウチの掌で輝いている様に見えた。
君にお礼を言おうと顔をあげた。
するともう君の姿はなかった。
ただ君の声が何処からともなく聞こえた。
「さようなら。」
今思えば不思議な体験をしたと思う。
その体験をしたのは、夜桜がとても綺麗でウチがまだ京都にいた時の話。
序章〜再び起きた騒ぎ〜