とある短編
□運命、再び
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『もう心に決めてますの。自分の信じた正義は、決して曲げないと。』
『そうか、だったら死ね!』
パチンコ玉一球ぐらいなら集中していれば、避けられる。
『え?』
『同時に投げられるパチンコ玉は一球だけだと思ったのか?』
私の目の前にいくつものパチンコ玉。
避けられない。
そう思った瞬間、私と男の間に蒼い稲妻が走り、パチンコ玉を消し飛ばしていた。
そこからは無我夢中だった。
気づけば犯人は拘束され、初春に手当てをされてた。
ああ、これは昔の夢だ。
最近お姉様に昔の話をしたので、このような夢を見るのでしょうか?
少なくとも私と犯人しか気づいていなかった、あの蒼い稲妻の正体は一体…。
まさか電撃使い(エレクトロマスター)?
そうなると、助けてくださったのは…。
〜運命、再び〜
いつもと変わらず、美琴と黒子は学校が終わり一緒に下校途中だった。
そんな二人の進む先には、一人の女性がすれ違う人にチラシを配っていた。
『本日オープンしたドーナツ店です。』
女性は二人にチラシを渡した。
渡されたチラシをまじまじと見る美琴、そして少しばかり呆れ顏で見る黒子。
その理由はいたって簡単。
ただのチラシなら美琴も黒子と同じ行動をとっただろう。
だが、できなかった。
そのチラシにはお店の紹介・場所・営業時間そして大きく先着100名にプレゼントとあった。
そうそのプレゼントは美琴が大好きなゲコ太のキーホルダーであった。
黒子は思わずため息をついてしまった。