きらめく恋

□11)気になる話
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途中からだけど舞踏会に、何とか参加したと言う事で先生からは、内申を半分まで上げてもらった。



そして舞踏会も無事に終わり、平和な日々を過ごせると思っていたのに…。そう信じていたのに…。



「明後日からテストじゃないかァ――――!!!!(泣)」

「姉貴、うるさい」

「なによ!あんたは頭がいいから、そんな冷たい事が言えるのよ!私なんて、本当クズ!クズなの!どうせならクズ以下!」

「そこまで言わなくても…;;」




そこまで言いたくなるさ!だって舞踏会同様、テストも忘れてたんだもん!!しかも、期末テストだよ!?これで欠点取ったら、マジで進級できなくなる。



いやよ、私は。留年なんて絶対いや。死んでもいや。留年するぐらいなら退学してやる。



「なら、退学すればいいんじゃねェの?」

「軽々しく言うな!馬鹿!」



リビングの机に突っ伏してうぅっ!と泣く。そんな余裕があるなら、さっさと自室に戻って勉強すればいいんだけど、それどころじゃない。



考えたくないけど、頭の中は赤砂でいっぱいだった。



「あんな態度とられたら、嫌でも意識するじゃんか…」



思わずポロッと口から出てしまった。慌てて手で口を抑える。まァ、この言葉を聞いても隆弥は何のことか、分かんないと思うけど…。あの子、侮れないからね。カンが鋭いから。



そのまま口を抑えた状態で、ソファに座ってテレビを見ている隆弥を見た。どうやら聞いてなかった様子。安心してまた机に突っ伏す。そしたら、隆弥が口を開いた。



「へェ、姉貴、赤砂のこと意識してんだ?」

「やっぱり聞いてた!」



あぁ、やっぱり侮れなかった!くそぅ、何か照れ臭くなってきたじゃないか。



「聞いてたもなにも、声でけェよ。姉貴は」



『聞きたくなくても、聞こえる』って、鼻で笑われた。なんか、おねぃちゃんは悲しい…。



「まァ、いいんじゃねェの?誰が誰を好きになろうと勝手なんだし」

「そうだけど…って、私はまだ赤砂のこと好きじゃないッ!」

「"まだ"?(ニヤニヤ」

「あーもう!部屋に戻る!」



あー言えば、こー言う性格は誰に似たんだろう?



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