暁
□ジャック
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冬休みに入ったら、里帰りする人も多いだろう。私も4、5日ぐらい休暇を貰い、故郷に帰る為、飛行機のチケットを買った。
そして空港に着くと荷物を預け、飛行機の中に入っていく。私の席は一番後ろから2番目の廊下側だった。
自分の席を見つけると、素早く座り音楽を聞く。暫くすると、アナウンスがかかり出発し出した。
それでもお気に入りの音楽を聞きながら目を閉じる。そうしていると段々意識が薄れていき私は眠りについた。
それから何時間経ったのだろうか?周りが騒がしくなり目を開け今の状況を確認する。
――――パーン!!
すると銃声の音が前の方からした。周りの乗客は震えていたり泣いていたりと、兎に角冷静では居られない様子。
どうやら私が乗っている飛行機はジャックされたみたいだ――。
「てめぇらぁあ!!大人しくしねぇと撃つぞぉ!!?」
やっと頭の回転が早くなり出した途端、銃を持った赤髪の青年が大声を出した。
「俺らの言う事が聞けねぇ奴は………」
―――パーン!
二度目の銃声。
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