BL

□純粋な想い
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また風が俺たちの間をすり抜ける。でも今度の風は少し違う。どこか温かくて、優しく包まれている感じだ。



「は…?なに言って……?」



冗談だろ?と訴えるように、目の前に居るデイダラを見据える。



「だーかーらっ!オイラと付き合わないかい?」



「馬鹿抜かすな…、……………男だぜ?」



そうだ。俺とこいつは男だ。どう考えたら男同士好きになる事がある?



「男だけど、構わないぞ?」



「いや…、俺が嫌なんだけど……」



ホモか?ホモなのか?
つか、入学早々、ホモに捕まっちまったのかよ、俺は。



つくづくついてねぇな……。



「言っとくけど、オイラはホモじゃないからな、うん」



俺の心読めたの、この子?



「じゃ、じゃあ、何だってんだよ」



「それは……………、」



「??それは?」



口ごもり、喋り出そうとしない金髪の男。つーか、早くこいつから逃げてぇ。マジ、危なくね?



「早く言えよ…」



決心がついたのか、俯いていた顔を思いきり上げ、俺の両肩をきつく掴む。



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