どりーむ2

□シャーペンが繋いだ愛
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時計を見ればもう16時を回ってて、日誌を持ってくるには遅い時間。気付けば体が先に教室へと向かっていた。





教室には誰も居なくてひたすら時計の針だけが動いている。その時 不意に机の上に置かれた青色のシャーペンに目が奪われた。それは確かに僕が持ってる物と同じで、改めてその席が黒崎だと確認してから喜びが沸き上がってきた。




『先生 何してるんですか?』

「日誌持ってくるの遅いなって思ったから見に来たんだ」



突然 教室に入ってきた黒崎はすいません、と一言僕に詫びてから日誌を書き出した。そして今彼女は青色のシャーペンを握り締めている。少しでも近づきたい、そんな欲望から僕は黒崎の机の前に椅子を持って向かい合う形で座った。きっと学生同士だったらよくある事、だけど僕達は教師と生徒。黒崎も驚いたらしく、大きな瞳を更に見開いて僕を見つめていた。



『あのっ、先生?』


「僕も手伝うよ」



当たり前の様に黒崎の方を向く日誌を僕に近付ける。そして、お揃いの青色のシャーペンで文字を書いた。あっ、と小さく黒崎の声が聞こえたからシャーペンに気付いたんだと思う。まぁ気付かせる様にやったんだけど



『あの、』



よしきた 思わず心の中でガッツポーズ。これで一つ黒崎と接点が出来る、そう期待していた僕が聞いたのは、衝撃の言葉だった







『私が先生のまねしたんです』


「えっ?」


『先生が持ってるシャーペンが欲しかったから』



やられた まぁこれで落ちない男は居ないよね。嬉しすぎて今すぐ黒崎を抱き締めたかった。だけど廊下に他の先生が見えて、仕方なく僕はシャーペンを握る手を動かした。もちろん日誌には好きの二文字
で、問題はここから。黒崎がその文字を見た瞬間抱きついてきたもんだから、僕らは床に倒れこんだ。もうこの際ばれてもいいや だから、結婚しようって黒崎に言ったら雨のようなキスが降ってきた









102026



玲様へ捧げます!
駄文になってしまってすいません(><)最近文の書き方について試行錯誤しているんですが、やっぱり書くって難しいですね…こんな駄文になってしまいましたが、相互本当にありがとうございました\(^O^)/





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