main

□嫉妬
1ページ/2ページ



「・・ロン・」
「ハーマイオニー・・」







夕食後の自由時間
今日も私たちは

誰もいない廊下の端で
唇を合わせる。


「チュ」


最初はふたり向かい合って
唇を合わせるだけのキスだったが

時間が経つにつれ、
その行為にも身体にも

熱がこもる。



「ンン・・ハァ」

息が苦しくなり、絡められた舌を離すと

あなたの顔が目に映る。



「・・ロン」



「ごめん。苦しかった?」


意地悪そうに笑うあなたの笑顔がいとおしくて、

私から

また唇を寄せる。


「バカ。でも、もっと、して・・?」




私の髪を指に絡ませ
ロンは私のキスに応えてくれる。


だから私も
一生懸命に応えるの。



どんどん熱く、深くなるキス。




ロンの顔が紅く火照って
いつも以上に私をドキドキさせる。



誰にも邪魔されずに
愛しあうこの時間。





とても幸せな時間。








だけど時々、

この幸せな時間がつらくてしょうがない。









.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ