短い読物

□リベンジ!!
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「イヅル、今度休み合わせといてな、行きたいトコあんの。ついて来てェな」

 現世は首都圏の、ネズミさんなどが沢山いる某遊園地。

「やっぱ混んどんなァ」
「有名な観光スポットらしいですからね…カップルや家族向け、とパンフレットにも書いてありますし」
「知っとる」
「……」

 やれ「あれ買うて来い」「あそこ見て来い」など、人使いが荒い。挙げ句の果てには「疲れたから座れる場所を確保しろ」。

(休みを合わせて、現世まで来て、ここに何があるんだろう?霊的なものは何も感じないし…いや、市丸隊長は何か察知しておられるのかもしれないな)

「なァ、イヅル?」
「はい」
「ここの何が楽しいんやろな?」
「……はい?」
 近くのホテルで食事をとり、一番いい(らしい)部屋に入った。

「疲れた〜。珍しいモンよおけ食べたし、風呂入ったし、ほな、先に休ませて貰うわ」
 あの…市丸隊長?ここはスイートルームで、当たり前に、ダブルルームですから、この部屋には眠れる場所って、それ一つしかないんですよ…?
 ど真ん中を占領して、大の字で眠るギンに布団を掛けてやる。

(足元くらいは許して貰えるかな?)もぞもぞと潜り込んだ。






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