市丸帝国
□初めての冬:3(終)
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「ピンと来ないかもしれないけど、聞きたい?」
「まっ、松本さん!?」
「多分、お伽噺でも聞いてるような物よ。卯ノ花隊長の推測通りなら、きっと何も変わらないわ」
「そうでしょうか…?」
「だからって、このままって訳にもいかないでしょ?ギン、良く聞いてね?二百年以上昔からの随分古い話だから、かなり長くなるけど、いい?あと、三番隊隊長だった頃の所は任せるわよ、吉良?」
「大変やったんやね…」
「他人事!?」
「だから言ったでしょ?結局戻らないのよ」
「なァ?反逆の首謀者の一人やったっけ?元三番隊隊長『市丸ギン』て、それがボクなん?」
「そうよ」