X'mas 小説(2009)
□『A Christmas present』
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冷たい何かが頬に触れた。
幽助は、それを払おうとするがあっさりとかわされる。
いつのまに寝ていたのであろうか。
またもや触れてきた何かに、幽助は仕方なく重たいまぶたを開ける。
「…んだよ、いったい…。」
瞼を開けると、可愛らしい顔からのぞくつぶらな瞳と眼があった。
「…おわっ!プーじゃねーか!?」
「プー!」
冷たいものの正体は、プーであった。
頭が少し濡れている。
「お前一体どこに行って…って雪が降ってるのか?」
そうして外を見ると、きらきらと輝く銀世界が広がっていた。