X'mas 小説(2009)

□『on Christmas Day』
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―翌朝 12月25日

 

「じゃあ、母さん。今日は友達のところに行くから遅くなるよ。」




「はいはい。気をつけていってらっしゃい。」

「いってきます。」



蔵馬は、優しい笑みで送り出してくれる母に手を振りながら冷たいコンクリートの道を歩いた。


クリスマス会は夜に行われるが、皆の分のクリスマスプレゼントを買うために朝から街へと向かっていた。


朝の気温は、ぐんと下がっていて冷たい空気が頬にささる。


首に巻きつけてあるマフラーに口元を隠すようにすぼめると少しだけ暖かさを感じた。


街へつくと、大きなクリスマスツリーがきらきらと輝いていた。


蔵馬は、歩きながらプレゼントを渡す人数を確認する。


そして、クリスマスの飾りでいっぱいのお店に目をつけると蔵馬はそのお店に入っていったのであった。
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