kyogoku .

□予感
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僕はあまり予感というものを信用していない。別に否定する理由はないが、肯定する必要もない。
しかし、最近人間の感覚の鋭さには論理は必要ないのではないか、と考えが変化してきたのも事実だ。



ほら、今だって。



「全く……こんな雨のなか傘もささずに外に出るなんて。流石のあなたでも風邪を曳きますよ」

本のページをめくっている最中、ふと嫌な予感がして顔を上げてみると、その数秒後にこの傍虐無人な探偵が駆け込んできた。


タオルを持ってきてやると、その探偵は礼も言わずに半目で僕の頭上辺りを見つめ始めた。
なにが視えるのだろうか。そう考えていると、探偵は急に笑いはじめた。

「うふふふふ」
「なんです、気味が悪い」
「よく僕が来ると分かったな」
「ーーはあ」
「だから、僕がここに来るのがよくわかったなといっている」

いや、珍しくこの人の言っている意味は分かった、しかし、何故、僕が予感を当てたことを知っている?



まさかーー心すら読んだのか?この神は。



「ふふ」
「榎さん……あんたは………」
「予感だよ」


ーーなんたって、僕は神だからなッ!!!


全く、……神の勘には勝てやしない。








〜言い訳〜
ごめんなさい。自分でも何言ってるのかわからなくなりました……
初小説に京極はキツかったですね……。
なんかこう…京極堂と榎さんはなんだかんだでテレパシーめいたものがあるんだぜ、と……
……どうもすみませんでした(土下座



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