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□過去拍手連載
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trip4
学園に入学？
この、アリス学園に…？
アリス学園はアリスを持ってないと入れないし…。
ていうか、私…別の世界から来た訳だし…。
「私、アリス持ってないし…。
それに私はこの世界の人間じゃありません…。なのに…。
学園には入れません…」
「…じゃあ、」
私が顔を上げて、立ち上がると櫻野君はさらりと問いかけてきた。
「…元の世界に戻る手段はあるのかな？」
「っ…それは…」
「それに、君はアリスを持っているよ」
一瞬時が止まったかと思った。
私がアリスを持っている？
そんなのあり得ないじゃないの…。
「お姉さんアリスを持っているんか!?」
「…蜜柑。気付かなかった？まあ、気付くわけないわよね…」
「今井さんも分かったのかな？」
「…無効化のアリスですよね。櫻野先輩」
無効化のアリス…蜜柑ちゃんと同じ…。
「僕が直感のアリスを使おうとした時、君には使えなかったんだ」
「私がこの記憶を読み取るメカをお姉さんに使おうとしたら、使えませんでした」
「……じゃあ何で、アリスが…」
櫻野君の表情が強張った。
さっきから黙っている今井君も、表情を強張らせた。
「理由は分からない…。でも、きっと理由がある筈…。
だからこの学園で生活しながら、その理由と戻る方法を探るんだ」
「でも…」
「心配しないで。僕達がいるから。
佐倉さんと今井さんはこの事は内密に…」
蜜柑ちゃんと蛍ちゃんは軽く頷いた。
「…行こう」
とりあえず、櫻野君と今井君の後についていく。
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