短い夢「文」

□扉の向こうにこんにちは
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(中編)




「レンのこと、しってるの?」


「えっと。。。その、レン?さんじゃなくて、神サマに会ったことが・・・と言うか日々困らされてる・・・かな?」


「あ。」


「?」


「・・・うん。いっしょ。」


「苦労するね。2人とも。」


神サマトークに僅かな花が開くと言う苦労人な2人の中には妙な信頼が生まれたり。


「で、魁くん・・・?というか、さん?が、17・・・歳・・・なのかな?」


「っ?どうしてしってるの?」


「神サマに聞いたから・・・?というか、新しい友達って紹介されて。と、17歳って、どう言うこと?」


もしかしたら、透のように神さまに


「レンが・・・ね?いまは7さいなの。」


「うわ・・・10歳も遡ったって、不便じゃない?」


「あるきにくい。あと、はなしにくい。」


歩幅とか呂律の違いに苦戦しているらしい。ということは


「魁さんも・・・とりっぷ、だったかな。・・・だったりするの?」


「も?」


「あ、うん。もう1人、透さんって言う人がいて、その人もとりっぷ?したらしくて、今幼稚園。」


そう言えば透はもっと遡っていたはず。


―あれ。僕って結構ましな境遇?


「ソーマ・・・はとりっぷじゃないの?」


「うん。えっと・・・なんだっけ。コ・・・なんとかって言ってた。それに最初から住んでたんだ。」


魁の不思議そうな顔にどう返せばいいのか悩みつつ。


「とりあえず、友達・・・?って、」


「?どうしたの?」


この質問を口に出していいものか、それとも悪いものか。


でも、分からないのだからしょうがない。


「友達って、何すればいいのかな・・・って。」


「・・・・え?」


ポカン。そんな音が聞こえてきた気がするくらい、可愛らしく呆ける魁。


そんなこと、どう説明しろと?


「中身は17歳の7歳と、13歳の友達はどう遊べばいいのかな・・・と。」


「あー。そうかも・・・。じゃあ、」


にっこり。



























「そと、行く?」



























「外?案内してくれるの?」


「まだそんなにくわしくないけど、あんないできるよ?」


「じゃあお願いします!」


「うんっ。」


さて、友達らしい友達になるためにという不自然な目的のために、2人の少年はお外にくりだします。


ちなみに、お外で何をするかというと


「ここがすーぱー。」


「マンションの近くにあるんだね。」


普通にお買い物。


友達同士で行くにはスーパーはちょっと普通ではないかも。


「あ、そうだ。魁さんってお菓子好き?」


「おかしすき。んでクッキーがすごくすき。かう?」


「市販のクッキーってどんな味なの?」


「ぎゃくに市販じゃないクッキーってどんなあじ?」


「作る?」


ソウマが市販のクッキーの箱を棚に戻しながら一言。


「いいの!!!?」


「Of course☆(もちろん)」


かくしてーーーー。友達計画は急遽予定変更。


神サマ2人(レン&メイ)が用意してくれていたエプロンを着用していざキッチンへ。


「あ、魁さんも・・・?」


「ん。ひらひら。」


無論ひらひらエプロン!(はた迷惑な。


「どうにかなんないのかな。気をつけてね魁さん。うちのメイとか最近うちにドレスとかミニスカ持って侵入してくるから。」


「ソーマ・・・たいへんだね。」


「大変というかもうあいつの頭が大変で変態なんだよね。」


酷いことのような気がしなさそうでやっぱりしない。


「魁さんはお菓子とか作るの?」


「7さいになってからはないよ。」


「じゃあ簡単な作業よろしくね?」


「うん。で、それはいいんだけど。」


ソーマ?と首を傾げながら魁が指差した先には


「どこでかったの・・・?」


明らかにさっきのスーパーでは買えそうも無い見るからに高級そうな材料の山。


「メイに買いに行かせたんだよ♪」


「べんりだね♪」


ついに神をパシリに使い始めたソウマくんでした☆


「じゃ、作ろっか☆」


「うん。」


生地を捏ね始めた2人から、すこーし離れた扉の隙間。



「やはぁもう魁きゅんったらきゃわゆいvv」


「メイってばエプロンセレクトナイス☆」


「レンもハート系料理器具ちょーファインプレー♪」


「あったりまえ!こんな機会滅多刺し☆」


「それを言うなら滅多殺し♪」


「それもないから滅多った♪」


「にしてもかわゆいいいいいvV」


「上に同じvV」


「横だから♪」


滅多にない神同士の変態トーク絶賛盛り上がり中。(現在進行形
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