短い夢「文」
□僕とシンデレラ
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「つうかふざけんな。」
うん。僕?ソウマだけど。ねぇちょっと聞いてくれる?てか聞いてよ。
ここさ。そう。なんか僕んちくらいの広さの趣味悪い建物。どこだと思う?
「ソウマ。わたしの話を無視するとはなにごとかしら。」
「ちょっと黙っててくれっていってるのがわかんないのかな?シンデレラさん((怒」
うん。なんかね?ここ、城らしいよ?
ま、何で?って話になるんだけどさ。僕はただ単に料理作ってたわけ。キッチンで。和風ミネストローネ。そしたらもう。
「じゃ、私はしばらくここにいるわ。おもしろそうだから見物でもしてる。」
「当初の目的と違うじゃん。てか帰せ。」
「いやよ。あなたはシンデレラ。私は少女A。いいじゃないそれで。」
「よかないよ。」
・・・もう。なんなんだろうねこの人。
この人の言うところには。僕ってばただの退屈しのぎにこのシンデレラっていうお話の世界にきたんだけどさ。
なんて人騒がせな。というか悪夢だよ。
「とりあえず。どうしても帰りたいなら、1周くらいお話を進めてちょうだい。それを見て暇つぶすから。」
「あれ?おかしいな。交渉なのに僕のメリットが見当たらない。」
「帰してあげるから。1周くらいいいじゃない。もとの世界では時間は過ぎてないわよ?」
「本当に帰してくれるんだろうね?」
もちろんって。笑顔だけど。
信用しろっていうの?神様。
あ、もちろんメイとかそういう馬鹿で自称なほうの神じゃなくて。本当の神様ね?
「じゃ。いってらっしゃい。」
「帰ってきたら一発殴らせてね☆?」
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うん。なんていうか。
「シンデレラ!掃除はまだ終わらないの!!?」
「来てから第一声がそれかい。」
「シンデレラ!掃除はまだ終わらないの!!?」
−リピートうざいいいい。
「はいはいおばあさま。終わらせますからちょっと黙っててください。」
「!!な!!?おばあさまですって!!?なんて無礼なことを」
「黙れっつってんだきこえねえのか性格ブス。」
「・・・・。」
もちろんね?怖かったから黙ったわけじゃないと思うんだ((黒笑
単にね?そう。この程度の広さの小屋(家)。掃除なんて一瞬だっただけ。
「シンデレラ!夕食は」
「もう作りましたよどうぞ。」
「シンデレラ!衣装は」
「なおしましたよ。ついでにリボンもあしらってフリルつけてみました。」
なめんなって〜の。ねぇ?
家事全般なんでもOKのシンデレラ
幸せに暮らしていた継母たちの
地獄の始まりでした。