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□悪夢の囁き?
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「千鶴ちゃん、愛してるよ・・・・」
「・・・っ!!」
ガタガタッと物音を立てて山崎が体勢を崩す。
「ありがとう、君の僕への気持は伝わったよ・・・・。僕の腕の中で、安らかにお休み」
「お、おおおおお沖田さん!何を!?」
「うん?何って、千鶴ちゃんが良い夢を見られるように、ちょっと耳元で・・・」
「耳元で何ですか!それは!悪夢でも見せるつもりですか!」
「・・・・・・・・・失礼な」
この慈愛に満ちた言葉と声色で、どうして悪夢の囁きになるのか。
沖田はむっとした表情で山崎を睨んだ。
「山崎君は本当に失礼だよね。僕の愛の囁きがどうして悪夢になるのさ」
「沖田さんは雪村君で遊んでいるだけなんじゃないですか?」
「こんな状況で遊ぶほど僕はお気楽じゃないんだけど」
「こんな状況だからこそ、どうしてそんな変な事が出来るのか俺には理解不能ですが」
「・・・・・・・・・・・」