銀魂で妄想
□想い出-銀時-
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雀の正面に立ち、目線の高さを合わせて膝をつく。
もう一度、あの時と同じように。
銀時
『いつの間にかお前は俺にとって命を懸けても護りてぇモノになっちまった。でも、お前がそれを望んでねぇのなら俺は…
雀は銀時の襟元を引いた。
が、引き寄せる程の力が無く車椅子から落ち、銀時に倒れかかってしまう。
ギュッ…
力いっぱい銀時を抱き締め、やっと出たのはたった一言。
雀
『望んでるッ』
そして雀はその後暫く泣きじゃくっていた。
二回目の光景だ。
銀時
(はは、全く一緒とはな)
銀時はふっと笑い、雀を抱き上げ車椅子に座らせる。
銀時
『過去の記憶がないと不安かもしれねぇけどよ、そんなもんよりもっとすげぇ思い出を作っていけばいいじゃねぇか。一緒に作って行こうぜ』
雀
『銀さん…』
みんなが見てるのは過去の自分なんだと、今の自分じゃ駄目なんだと、だから早く思い出さなければと必死の想いで今日此処にきた。
でも今、今現在(ココ)にいる自分を見てくれている。
凄く嬉しかった。