南国娘(PAPUWA)

□素
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トットリ
『あ、コージ。出かけるんだらぁか?』


昼食を食べ終え、すぐに席を立ったコージ。


普段なら三時のおやつまで昼寝だが今日は…。


ミヤギ
『またリナん所だべ』

トットリ
『コージはリナちゃんに会う口実があって羨ましいっちゃねぇ』


恨みがましい目つきで見やる。


ウマ子の様子を聞く為コージはリナと頻繁に会っているのだ。


コージ
『そがぁ言うなやー…』


チクチクした口撃に圧され、近い内にリナを家に連れてくるからと何とか宥めて家を出た。



・・・



心戦組屯所と伊達衆宅の丁度中程、木々に囲まれた静かな場所。


高い木の枝に座って話をするのがお決まりのパターン。


コージ
『ほれ、手ぇ貸せィ』

リナ
『うん、ありがとう』


いつものようにコージが先に登り、リナを引っ張りあげた。


コージ
『ウマ子は元気か?』

リナ
『すっごく元気だよ!この前もね…』


兄と名乗り出せず、堂々と会いに行けないコージにウマ子の話をする。


聞いている時のコージの表情はとても温かく、妹への愛情の深さが窺えた。


リナ
『ウマ子ちゃんは幸せだね、コージくんみたいなお兄ちゃんがいてがいて』
 
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