南国娘(PAPUWA)

□魔法薬@
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土方 リナ
『!!!? 』


家の扉を開け、驚愕した。


爽やか笑顔の近藤と手の込んだ料理の数々に。


近藤
『ほら、二人ともぼーっとしてないで手を洗ってきなさい』


頭の整理がつかない間に三人は食卓を囲む。


リナ
『これ、全部近藤さんが?』

近藤
『あぁ、いつもトシに任せっ放しだから偶にはわしがと思ってね』


どうぞどうぞと勧められ、二人は訝しみつつも料理を口に運んだ。


リナ
『これは…』

土方
『う…、美味い…』


海の幸に山の幸、素材を存分に活かした味付けに舌鼓を打つ。


リナ
『今日もウマ子ちゃんはリキッドくんのとこですか?』


ウマ子は夜這いの機会を狙って、いつもパプワハウスの近くで寝泊まりしていた。


加えて今日はソージも外泊するみたいだ。


ロタローにどうしてもとせがまれたらしい。


リナ
『ソージくんがいないんじゃ近藤さん寂しいですね』

近藤
『いや、逆に好都合…』

リナ
『え?』

近藤
『あ、いや、そ、そういえば酒も用意してあるんだ』


温めていた日本酒を取りに立ち上がり、何やらいそいそと準備を始めた。


土方とリナは顔を見合わせる。


何か変だ。


そんな疑いも酒を呑み始めたらすっかり消えてしまった。
 
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