南国娘(PAPUWA)
□人魚
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残されたリナ達はというと…。
コージ
『ロタロー坊ちゃんがどがん意味で言うたかはこの際置いといて』
ミヤギ
『リナがどこさ泊まるか、こいつは由々しき問題だべ』
確かに昨日来たばかりでまだ家がない。
トットリ
『僕ん所に来たらいいわいや。ミヤギくんとコージくんの三人暮らしで楽しいっちゃよ』
アラシヤマ
『何を言うとりますのん。リナはんはわての所に来はるに決まってます』
ロッド
『やっぱ俺らン所っしょ。手厚くもてなしてあげるよん☆』
ソージ
『ウチに来なよ。今なら僕の添い寝が無料でついてくるからさ』
皆が声を揃えて野宿は危険だと、ウチに来いと言うのだが、野宿の方がまだ安全な気がする。
近藤
『悩む事はないと思いますがね』
ハーレム
『あん?そりゃどういう意味だ』
近藤
『ウチにはウマ子がいますから、何かと安心かと。どうかな、リナくん』
皆が見守る中、リナはペコリと頭を下げた。
リナ
『ありがとうございます。みなさんのお気持ちとても嬉しいです。それで、あの、今日は…』
・・・
リナ
『おじゃまします。今日はよろしくお願いします』
木の香が落ち着く和風の家。
ソージ
『まぁ、今日と言わずに好きなだけいなよ。ね、土方さん』
土方
『あぁ、少なくとも生活に慣れるまではここに居たほうがいいかもしれねぇな。この島は何かと危険だ』
近藤
『ソージとトシの言う通り。ほら、自分の家だと思ってくつろいで』
リナがちょこんとソージの横に座ると近藤は温かいお茶を四人分淹れる。
リナ
『でも、迷惑じゃ…』
近藤
『とんでもない。ウマ子も話し相手が出来て喜ぶと思いますよ』
土方
『女同士でしか話せねぇこともあるだろうからな。…で、ヤツはどこに行ったんだ?近藤さん』
リナもさっきから気になっていた。