南国娘(PAPUWA)
□暴君
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リナ
『はぁ…』
“ならばまだお預けだ”
焦らせば焦らす程良くなる、限界になったその時存分に抱いてやる、そう言われた。
あれから一週間余り。
毎日毎日マーカーに奉仕しているのに待てど暮らせどシてくれない。
土方
『どうした、溜め息なんか吐いて』
最近ずっとこんな調子で心配だ。
土方
『何か悩んでンだったら話してくれよ』
リナは少し考えてから力なく首を左右に振った。
リナ
『ううん、悩みなんか…』
不意に両手を包むように握られドキンと胸が鳴る。
土方
『俺じゃ頼りにならねぇか?』
リナ
『そんなこと、ないです』
頭の中に悪魔と天使が現れた。
「チャーンス♡ほら、おねだりしちゃえ♡」
「だめ、絶対ダメ!土方さんの好意に甘えてばかりじゃいけないわ」
うん、そうだよね。
「土方さんだってリナのおねだり待ってるって♪」
そう‥かな?
「気持ち良くなりたいでしょ?」
うん、なりたい。
「欲望に負けないで!」
でも、私もう限界で…。