南国娘(PAPUWA)

□暴君
1ページ/12ページ

 
リナ
『はぁ…』


“ならばまだお預けだ”


焦らせば焦らす程良くなる、限界になったその時存分に抱いてやる、そう言われた。


あれから一週間余り。


毎日毎日マーカーに奉仕しているのに待てど暮らせどシてくれない。


土方
『どうした、溜め息なんか吐いて』


最近ずっとこんな調子で心配だ。


土方
『何か悩んでンだったら話してくれよ』


リナは少し考えてから力なく首を左右に振った。


リナ
『ううん、悩みなんか…』


不意に両手を包むように握られドキンと胸が鳴る。


土方
『俺じゃ頼りにならねぇか?』

リナ
『そんなこと、ないです』


頭の中に悪魔と天使が現れた。


「チャーンス♡ほら、おねだりしちゃえ♡」

「だめ、絶対ダメ!土方さんの好意に甘えてばかりじゃいけないわ」


うん、そうだよね。


「土方さんだってリナのおねだり待ってるって♪」


そう‥かな?


「気持ち良くなりたいでしょ?」


うん、なりたい。


「欲望に負けないで!」


でも、私もう限界で…。
 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ