銀魂で妄想

□想い出-総悟-
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銀時
『総一郎く〜ん、みんなで一緒に行こうよ〜』


総悟
『旦那ァ、すいやせんが今日は一日雀を貸して貰いますぜィ』


今日はお祭りがある。


総悟は随分前から雀と行く約束をした。


土方も銀時も雀を誘ったが総悟が一番速かった。


雀は皆で行く事を提案したが人数が多いとはぐれやすい為今回は別々でと総悟が却下した。



『お待たせ』


綺麗な朱色の浴衣に白い素肌が映える。


薄く塗った頬紅と口紅が雀をより艶やかに色っぽく魅せていた。


総悟
『お、遅せェよ。‥ったくこれだから女は』


らしくもなくどもってしまう。


総悟
『さっさと行きやすぜィ//』


総悟はスタスタと先に出て行ってしまった。



『あ、待って総ちゃん。じゃ、いってきます』


銀時に笑顔を向け総悟を追う。


銀時
『お、おぅ、向こうでなぁ』


ポンッ


雀の後ろ姿に手を振る銀時の肩を慰めるようにそっと叩く。


銀時
『…新八ィ』


ポンポンッ


神楽も銀時の背中を叩いた。


銀時
『神楽、お前まで…』


思わず出そうになる涙を堪え、神楽に顔を向けると、憐れみの混じった目でニヤニヤと小馬鹿にするかのように笑っている。


銀時は泣いた。
 
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