銀魂で妄想
□記憶喪失
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銀時は急いでいた。
銀時
(雀、雀ッ…!)キキーッ
プァーーーッ
「死にてぇのか馬鹿野郎ーっ」
車とぶつかりそうになった所を危機一髪、回避する。
銀時
『…ッ、くそッ』
《もぉー、バイクは事故った時本当危ないんだから!無茶な運転しないで?心配なんだから… ね?》
雀にしょっちゅう言われていた。
銀時
(トロいくせに人の事ばっか心配しやがって、テメェが事故ったら世話ねぇんだよ…。頼む、無事でいてくれ)
祈るような気持ちで病院へ急ぐ。
銀時
『雀!』
病室のドアを勢い良く開けると意外にも雀は上半身を起こし、窓の外を見ていた。
銀時
『よかった。起きてても大丈夫なのか?ケガ、大したことないのか?』
呼吸を整えながらベッドの傍に座る。
雀
『どちら様ですか?』
・・・
医者は一時的な記憶喪失だろうと言っていた。
銀時
『雀』
雀
『… 雀?』
銀時
『お前の名前だ。俺は坂田銀時』
雀
『坂田さん?』
銀時
『あ、あぁ。ま、気軽に銀さんとでも呼んでくれ』
雀
(あ、またあの顔…)
さっきどちら様かと聞いた時と同じ表情を銀時はしている。
雀
(私が傷つけてるんだ)