一輪の華(銀魂)

□謹賀新年
1ページ/10ページ

 
【あけましておめでとう】


「緋那〜、酒追加〜」

緋那
『あー、はいはい。すぐ持ってくる』


年明け早々給仕に追われている。


料理を作っては運び、酒を沸かしては運び、キリがない。


だが腕は鳴る。


この賑やかな声を聴いているだけで皆の笑顔が目に浮かんだ。


近藤
『ヤケにご機嫌だなオイ』


厨房で顔を綻ばせている所に近藤が入ってきた。


緋那
『ふふ、近藤さんも随分楽しそうじゃないですか。大きな笑い声が此処まで届いてきますよ』

近藤
『ああ、大分呑んだからなぁ。やはり料理が旨いと酒も進む』

緋那
『そう言ってもらえると嬉しいです。ところでどうしました?もしかして酒足りな…』


近藤は緋那を軽々と肩に担ぐ。


近藤
『お前を迎えに来たんだ』


緋那は呆れながらも、特に抵抗する事なく豪快に笑う近藤に連れていかれた。


緋那
『近藤さんどうぞ』


近藤の隣に座り、酌をする。


総悟
『緋那、俺にも』

緋那
(ふざけんな、自分で注げよ)


と言いそうになるも抑えた。


緋那
『どうぞ』

総悟
『いつになく素直だな』

緋那
『まぁ正月くらいは…』

「緋那〜、こっちも頼むわ」
 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ