一輪の華(銀魂)

□息抜き
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総悟
『緋那ー』
 
 
夕食後、ニコニコしながら部屋まで迎えに来た総悟。
 
 
緋那
『薄気味悪ィなぁ。どこに連れてく気だよ』
 
 
怪訝な顔の緋那を余所に総悟は無言で手を引いていく。
 
 
総悟
『遅くなりやした』
 
 
その部屋には日勤を終えた隊士の殆んどが集まっていた。
 
 
緋那
『緊急集会でも開…』
 
 
総悟が緋那の口を塞ぐと同時に電気が消え、テレビが点く。
 
 
二人は近藤達の傍に腰を降ろした。
 
 
何が始まるのか尋いても「イキヌキ」の一点張りで埒が明かない。
 
 
緋那
(みんなで映画鑑賞でもしようってのか?)
 

皆テレビに釘付けになっているが正直緋那には退屈だった。
 

緋那
(息抜きなら体動かす方がいいなー。久し振りに総悟と打ち合いとかしたい。そうだ、これ終わったら誘ってみよっと)


そんなことを暫く考えていたが、聴こえてきた女の声にハッとしてテレビに視線を戻した。


激しく絡み合う男女。
 
 
緋那
『ねー、いつも集まってこれ観てんの?』


傍に居た山崎にヒソヒソと小声で話しかける。


山崎
『うん。毎回新作が出るとこうやって集まってるんだよ』

緋那
『へー、そうだったんだ』


エロ本を借りたり貸したりはよく目撃するが、まさか皆で一緒にエロビデオを観ていたとは驚きだ。


緋那はキョロキョロと周りを見回した。


緋那
(それにしても…)
 
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