南国娘(PAPUWA)

□魔法薬@
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不思議なナマモノだらけのこの島。


何かと不便もあるだろうし気も張るだろう。


土方
『困った事があったら遠慮しねぇで俺に言え。出来る事なら何でも力になってやるから』


優しい瞳と温かい手がリナの理性を奪う。


リナ
(もっと…)


ドクンドクンと自分の物じゃないみたいな激しい心音。


ダメ、絶対ダメ。


土方
『どうした?』


自分を見つめたまま言葉を発しないリナ。


髪を撫でていた手を下に滑らせ、慰めるように頬を撫でてやる。


リナ
『ン…』


気持ち良さそうに目を細めた事にドキッとし、土方は悪いと思って反射的に手を離した。


リナ
『土方さん…』


切なく眉間にシワを寄せる表情が艶っぽい。


リナ
『もっと…』

土方
『も、もっとって…』


躊躇いながらも「こうか?」と再び手を伸ばし頬を撫でる。


リナ
『ン…。土方さんの手、気持ち良い』


でももっともっと触れたい。


リナはうっとりした瞳で土方のもう片方の手を両手でそっと握った。


そして甲や指先に何度も口付ける。


土方
『リナ…』


柔らかい唇と熱い吐息が擽ったい。


どうしてもピクッと反応してしまう。


リナ
『ぁ…。ご、ごめんなさい』
 
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