南国娘(PAPUWA)

□魔法薬@
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ゆっくり酒を嗜む三人。


リナが散歩中の出来事を事細かに報告すると、土方は子供が親に話しているようだと笑う。


近藤
『コラコラ、あんまり子供扱いすると拗ねてしまうぞ。なぁ、リナくん?』

リナ
『え…と。あ、はい』


ぽわーっとして心此処に在らずという感じのリナ。


土方
『どうした?』


心なしか呼吸が荒い。


近藤
『気持ち悪くなってしまったかな?』


土方に聴こえぬよう耳に口を寄せて「それとも、気持ち良いのかな?」と囁く。


その通りだった。


頭がふわふわして、でも身体はぞくぞくして、敏感な所が火照って気持ち良い。


何も言えずに耳まで真っ赤にして俯くリナを見て近藤はほくそ笑んだ。


近藤
『少し夜風にあたった方がいいだろう。トシ、留守番よろし…』

土方
『行かせる訳ねぇだろ』


腰を抱いて自然に出て行こうとする近藤を制止する。


リナ
(ぁ…)


カクンと抜ける膝。


土方 近藤
『!!!』


土方と近藤が片腕ずつ取って支える。


リナ
『あはは、お酒、廻ってきちゃったかな?』


足腰に力が入らない。


外で休ませると言い切る近藤と、布団に寝かせた方が良いと主張する土方。
 
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