「あ、」

「十代目?どうしました?」

雪降ってる
そりゃ降るわ、今日寒いし


「っておまえはなにしてんの?」


目の前で口を大きく開けてる奴…いや、俺の好きな奴に問い掛ける
いや、ほんとになにやってんだ

「お、沢田に獄寺。になにって…雪食べようとしてんの。見てわかんない?」
「わかりたくねぇよそんなこと。」

「いやわかれよ……っあぁ!山本!!」

「ちょ、」


こいつ山本のことが好きなんだ
…知ってたよ、うん、知ってた
だから俺はコイツじゃなくて京子と付き合ったんだ

なのに、

山本に向けるあの笑顔も、
山本に話しかけるあの声も、
山本のことを思って零すあの涙も、

全部俺のものになれば、なんて思ってしまうんだ…


あの2人が付き合って3ヶ月、俺と京子が付き合って4ヶ月…いや、別れたけどさ俺らは、


「ツナー――っ!」
「沢田ぁー―っ!」」


「…?」


山本とあいつがこっちに駆け寄ってくる


「…山本、言うよ。」

「おぅ!」

「ずっと好きでした!あたしと付き合って下さい!!」

「…は?」


俺に言ったんだよな?
え、夢?だって山本とあいつは


「付き合って…?」

「「ない!!」」

「えぇぇっ!?」

「だって沢田と京子付き合っちゃうんだもん。気ぃひこうと思って、」

「…ふ」

「ふ?」

「ふざけんな!俺がどんだけ悩んだか…」

「沢田…あたしのこと、」

「好きだよ、大好き愛してる。別れてっつってめ絶対離さねぇ。」

「あたしも!!」








(押して駄目ならひいてみろ作戦成功だね!)
(なのな!)
(おまえら…)
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