短き夢物語
□無題
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─…体が消え始めていていく。とうとう、僕の番か。
「…次は僕の番のようだな」
「ジューダスッ!!」
消え始めてた僕に向け、アイツの息子は僕の…名を呼ぶ。
「ジューダスは…どうなっちゃうの?」
「…さぁな…元々、ジューダスと言う人間は居ない。リオン・マグナスとして死ぬか、はたまた、ジューダスとして時空の中をさ迷うか…」
「そんな…ジューダスはそれでいいの…!?」
「…元々僕も承知の上で選んだ道だ…それに…お前達に出会えた…一度死んだ僕には十分過ぎる幸福だ…」
「ジューダス…ッ」
遂に消えていく体は首元まで進行していく。
「……本当は助けるつもりだったが…逆になったみたいだな…お前達と旅が出来て……」
…本当に幸せだった。
「ジューダスッ!!」
そして僕、ジューダスの…いや、リオン・マグナスの体は消えていった…。
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