テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説― その2

□第四十六話
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「――ハァアァアァァァっ!」


「――シェアァアァァァっ!」




――晴天の下、甲板にて僕は木刀と星晶剣を手に、双剣を持ったスパーダと模擬戦をしていた。
理由としては、僕の体調もよくなったということで久々の運動や、星晶剣と木刀の二刀流の練習として、スパーダに付き合ってもらっているのだ。


「オラオラっ!魔神剣・双牙っ!」


「なんのっ!魔神連牙斬っ!」


前方から飛ばされてきた二つの斬撃に、相殺と反撃の意味を混ぜて斬撃を三つ飛ばし返す。
以前はユーリに、『二刀流になっていない』と一蹴されてしまったが、今ではあれから数ヶ月も経ち、大分対応出来るようになってきていた。
スパーダの飛ばしてきた斬撃の二つを相殺し、三つ目の斬撃がスパーダへと向かう。
スパーダはそれを避けると剣を構える。


「へっ…なかなか上手いじゃねぇか!烈空斬っ!」



剣を構えたままスパーダはそう言うと跳び、剣と身体を回転させて接近してくる。


「それはありがとう…散沙雨っ!ついでに…秋沙雨っ!」


「っ!うぉっ!」


回転し、接近してくるスパーダに僕は構えると、星晶剣と木刀の二本で連続突きを放つ。
烈空斬は空中での回転攻撃である為、地上からの対応攻撃…今のような散沙雨や炎の衝撃を放つ魔王炎撃破には極めて回避が弱い。スパーダもそれに気付き、回転途中であった剣を甲板に突き抜けない程度に突き刺し、回転の勢いを止める。
だけど…その隙は見逃さないっ!


「隙ありっ!裂震虎砲っ!」


「ぐぉあぁっ!?」


星晶剣と木刀を納め、足に力を込めて跳び、スパーダの前まで行くと両掌をスパーダの腹部に向け、虎の頭を模した闘気を打ち込む。
着地したばかりで対応に遅れたスパーダにそれは直撃し、後方に吹き飛び甲板に倒れ込んだ。


―――――――――――





「――いッててて……ちったぁ手加減しろよ、お前」


「ご、ごめん…ちょっとやりすぎた…よね…?」


――模擬戦を終え、先程甲板に落ちた身体の部分をさすりながら言うスパーダに、僕は慌てて謝罪した。
自分なりに加減はしたつもりなんだけど…まさかあそこまで綺麗に飛ぶとは……。



「ん…まぁ、衛司。前に一回見た時より、二刀流が遥かに上達してんのは事実だ。良かったな、これからは二刀流でも十分行けると俺は思うぞ?」


「ほ、本当…ユーリ?」


スパーダに謝っていると不意にそう、僕達の模擬戦を見ていたユーリがそう言い、僕は少し不安気に首を傾げる。
そんな僕にユーリはニッと笑うと小さく頷いた。


「おう。現に今、二刀流でスパーダに勝てたんだ。少なくとも前に比べりゃ、格段に強くなってるよ。…よっし、なんならその感覚忘れない内に、俺と一戦やっとくか?」




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