★雨織★
□キミを守って キミを愛して
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僕は見た。
その日、井上さんと黒崎が教室にいた。
「悪りィ…俺、井上にはそんな感情持てねぇ……」
「そっか…。そうだよね、ごめんね!いきなり…!でも、今のスッキリ忘れて!」
「…ごめん…」
知っていた。
井上さんは、ずっと黒崎が好きだということを。
黒崎に近づくと、井上さんの霊圧はいつも明るくなる。
まるで恋をしているように
そして今日
やっと井上さんが
黒崎に告白をした
でも井上さんは断られた
多分・・・朽木さんの存在だろう
朽木さんは黒崎にとって、運命の人とでも言っていいくらいだ
仲間とかそういう感情から、恋愛に発展してもおかしくない話だ
井上さんは多分そのこと知ってて
告白したのだろう
僕は足音をたてず、教室の廊下を通った。
窓を覗くと雨が降っていた。