リボーン

□butterfly
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「隼人。」



「…何だよ恭弥。」



俺達は今、ベッドの上。
行為の直後だ。
俺と恭弥は恋人で…
でも…恭弥は…



「外に行ってきて?」



「え?」



「だから、郵便がきたみたい。
取りに行って。」



時々こんな無茶を言う…



「外…雨降ってるし。
俺服着てねぇぜ…?」



「それがどうしたの?」



こいつ…分かって言ってんのか…?



「行かないの?
なら朝まで外にいるといいよ。」



恭弥がそう言って、俺の腕を強く握って引いた。



「っ!…やめろっ!」



俺は抵抗するけど、ヤった後力なんか入るわけないだろ…?



恭弥は玄関の扉を開けて、俺を外に放り出しやがった。



「じゃあね。」



ガチャリ…



「ちょ!待てよっ!」



どうしたらいいんだ?!
鍵掛けられちまった!
ヤバい…
真夜中で、人通りの少ない道だけど…朝になれば誰か通るっ!


でも中に入れてくれそうにない…


正直寒い…
雨降ってるし…



どうしようもなくて恭弥の家の近くの森に入った。
少しでも雨をさけたくて、少しでも人目のつかないところに行きたくて…





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