リボーン
□譲れないもの
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ある日の並盛中、応接室…
「雲雀…」
「何?文句あるの?」
獄寺は文句があるようだが、黙っていた。
「ないけど…」
「ならいいじゃない。」
「いや…その…」
雲雀は唇の端を吊り上げて笑った。
「お似合いだよ。すごく。
君にぴったりだ隼人。」
(どこがぴったりなんだよ…///)
獄寺は赤くなってうつむいていた。
それもそのはず。
だって今獄寺の姿は…
猫耳、尻尾、首輪、手錠。
どうみても変質者だ。
「かわいいよ隼人。すごく…」
雲雀は満足そうに近づいてくる。
それらを獄寺に取り付けたのは雲雀…
「それに…僕の事は名前で呼べって言ってあるはずだよ?」
「っ…!」
「約束を守らない子がどうなるか…
隼人は賢いから分かるよね…?」
「……」
獄寺は座っているソファーのできるだけ端に寄る。
「逃げないでよ。隼人。
君が悪いんだからね…?」
恐怖にひきつる獄寺の顔…
「あぁ…隼人。たまらないよその表情。
さぁ…もっと…」
雲雀は獄寺の腰を引き寄せてゆっくり頬を撫でた。
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