アホリズム

□音の無い愛を紡ぎ
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辰巳side



「日向く〜ん!」


「うげっ!変態!」


「変態は酷くないかな?」



ムカつく…



「やぁ日向君。」


「やぁじゃねぇ!!気持ち悪いんだよ!!」



ムカつくムカつく…

何で…何であんなに…

日向…
もう朝長なんかいいから俺を…

見ろよ…?



「あ、辰巳!
助けろ。」



朝長に潰された声が…もどかしい。



『しょうがないな。』



日向にそれだけのメールを送信すると俺は日向の手を引いて歩き出した。



『サンキュー辰巳。』



『どういたしまして。』



俺たちはメールをやりとりしながら人気のない教室へ向かう。



『ここまでくれば安心だな。』


俺はそう送って椅子に腰掛けた。



「ありがとな。」



ニコッと笑った日向に俺は顔が赤くなるのを感じた。



「辰巳…?」



のぞき込んでくる日向…

ダメだ…
そんな顔されると困る…///


俺は思うより先に…キスしていた。


「ん?!…」



俺は慌てて日向を離す。



『ごめん。』



俺はそう打ったメールを送って、教室を出ようとする。



その時…
ケータイが鳴った。



『待てよ。』
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