アホリズム

□日だまりの哀
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日向side


…ぐちゃぐちゃにしてやりてぇ。


どうしてお前は…4組なんだ?
辰巳…



「よお辰巳。大丈夫か?」


『大丈夫。心配かけてすまない。』


「そっか…ごめんな。俺たちが呼んだから…」



俺は声の出ない辰巳にすまなさそうな顔をしてみせた。



『日向のせいじゃないから。気にするな。』



辰巳はニコリと笑った。

やめろよ…
そんな笑われると…壊したくなる。

ぐちゃぐちゃにして泣かせたくなる……

どうしてこいつの声を奪ったのが俺じゃなくて朝長なんだ…!



『日向?』


「あ、悪ぃ…
ぼーっとしてた。」


『大丈夫か?』


「大丈夫。お前こそ気をつけろ。」


『分かったありがとう。』



筆談に使った紙を俺の手の中に丸めて入れて辰巳は立ち去って行った…
紙をゆっくり広げると…


『無理をするな』



と書いてあった。



「辰巳……」



俺はお前に嫌われたくねぇんだよ…
お前を見てるとめちゃくちゃに犯してやりたくなる……

無理…しなきゃ隣になんか居られないんだぜ?
それでも隣に居てぇんだよ…


なぁ辰巳…

お前はこんな俺を嫌わないでいてくれるか…?


end
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