現実と魔法の交わり
□第三話 梅雨の過ごしかた<完成>
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少したって魔夜はネコ耳をつけた格好で昴の部屋に入る
「魔夜。ネコ耳でセーラー服って、意外に似合うね。んじゃ、今日1日その格好で居てね」
昴はにっこり
魔夜はそのにっこりにも裏がある。そう思った
「でも…セーラー服じゃ動きにくいし…」
昴はハンガーを見る
魔夜のドレスが掛かっている
「魔夜。あのドレスって?地球には無いよな…」
魔夜は顔を赤くしていたが、その質問で我にかえる
「え!?それは、代々魔族家しかない高級品よ」
「何!?って…魔夜はその…魔族家のい、1人!?」
昴は腰が抜けて床に座る
「そうよ…って昴。床に座らなくても…」
昴は立ち上がる。腰が抜けたのは演技
実際には…
「って、魔族家って?何」
昴の質問を隠すかのように、魔夜は着替えたい。と言った
「言いたくないんだな。わかった…んじゃ魔夜。夜の飯、用意してくれ」
昴は勉強道具を持って下に降りる
※
魔夜は1人、昴の部屋にいた。ハンガーからドレスを取る
「…私が魔族家の最初のドシッコなんて言えないわ…」
セーラー服の上を脱ぐ
リボンは外して昴の机の上に置く
ネコ耳も外して昴の机の上へ
事件はおこった…