現実と魔法の交わり
□第四話 夏休みには海へ行こう(前編)<完成>
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「夏休みって何!?」
昴が喜んでいるのを判らず、魔夜は昴に聞く。昴は味噌汁をすすりながら顔をこちらに向ける
そして味噌汁を机に置き
「魔夜は知らないのか…夏休みって言うには、海に行ったり、山に登ったり…まぁ、海は男のロマンだがな」
「お兄ちゃん!」
妹の桃子が注意をする
「昴。つまりご、娯楽って言うの?」
魔夜は魔界と雰囲気をあわせる
魔界の娯楽では、家族で山に魔術を習いに行ったり、また海には修行のために来る
これでもドジッコの魔夜には単なる勉強会というもので感じ取っていた
「ねえ、桃ちゃん。勉強だったらここでやればいいのにね」
「魔夜、食い終わった…勉強会じゃねぇ」
魔夜は昴の命令どおりに動いた
「この人間界ではな、夏休みというものはよ、夏にある大きな休みのことなんだ」
魔夜は
「ならそう言えばいいのに」
「ま、魔界にも…休みあったんだ…」
※
昴達はみんなで海に行くことになっていた
海に行く一週間前
「魔夜、水着あるのか?」
「え!な、なに」
魔夜は水着を見たことがなく、水着とはなんだか知らなかった
「ん…」
昴はなんて答えるか、考えるのがやっと