現実と魔法の交わり
□第三話 梅雨の過ごしかた<完成>
1ページ/5ページ
「また雨か…」
昴は自分の部屋の窓から外を見る
今は6月…梅雨の時期だ。梅雨はじめじめしていて空がドンヨリとしている
魔夜は今、昴の命令によって廊下を雑巾で拭いていた。しかし、昴が残念ふうに言うと座りながら窓を見る
「魔夜。掃除辞めていいよ。ただ、頼みがあるんだけど…」
魔夜は首を傾げて
「何を?」
と言う
「晴れにしてよ」
昴は言った
えっ、と魔夜は言うが昴はさらにこう言った
「魔女なんでしょ。だったら早くやってよ。なっ!」
「無理、私じゃ無理!だからね!」
魔夜は否定する
「暇だろ…しかも今日は桃子は修学旅行だし…」
桃子の中学校は何故か6月が修学旅行であった。昴は開校記念日で休み。
「桃ちゃん、いればよかったのに」
テレビの前を歩きハムスターを避けながら(嫌いであるため)、昴のいる窓まで歩く
「私に何をして欲しいの?」
「魔夜?決まったな!雨を降らせるな」
「私、そんな力、無い」
あっさり拒否する魔夜
「なら、コスプレして」
昴はハムスターを取り出してそういった
「な、なによ!何をしたいわけ」
「ただ魔夜には、コスプレしてもらえればいいの」
昴はにっこり